宮内薫行神父葬儀ミサ説教

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    2014年8月5日 東京カテドラルにて

    [聖書朗読箇所]

    説教

    使徒ヨハネ宮内薫行(みやうちしげゆき)神父様は7月30日午後8時27分に聖母病院で慢性腎不全のため、主のもとに召されました。今日は謹んで神父様の生涯を振り返りながら神父様の永久の安息のためにお祈りいたしたいと思います。 神父様が司祭に叙階されたのは1955年12月21日、35歳のときでした。そのときから、58年間にわたり司祭の務めを果たしてこられました。

    1981年から85年の補佐司教が不在の期間、司教総代理の重責を担われました。そしてまた、町田教会、関口教会、関町教会で主任司祭を務め、多くの助任司祭に司牧の手ほどきをし、若い司祭を育ててくださいました。

    「御言葉を宣べ伝えなさい。折がよくとも悪くとも励みなさい。」(テモテⅡ4・2) 

    本日の第一朗読のパウロの言葉です。使徒パウロは愛する弟子テモテへこのように書き送りました。「折がよくとも悪くとも」という言い方が非常に印象的です。神父様はこのパウロの言葉を受け止め、誠実に司祭の務めを果たしてこられました。

    今日のヨハネの福音で主イエスはフィリポに言いました。

    「わたしが父の内におり、父がわたしの内におられると、わたしが言うのを信じなさい。もしそれを信じないなら、業そのものによって信じなさい。」(ヨハネ14:11)

    イエスは復活の後弟子たちに聖霊を注ぎ教会を設立しました。わたしたちは聖霊の導きと励ましを受けて主イエスを宣べ伝えています。イエスは、弟子たちに「業そのものによって信じなさい」と言われました。わたしたちが宣べ伝える神の御言葉はそれを裏付けるわたしたちの働きによって証しされなければならないのです。わたしたちは自分が宣べ伝える御言葉をいつも実行していなければなりません。

    人生の行く手が見えず、行き詰まりを感じている人々が少なくはない昨今、わたしたちは、いわば砂漠のオアシス、暗闇を照らす灯火、となり、人々にとって励まし、希望となって歩んで行きたい、とあらためて強く感じます。

    宮内薫行神父様の生涯を振り返りながら、教会の使命を忠実に果たすことができますよう、主キリストに祈りましょう。

     

    挨拶

    本日は宮内神父の葬儀告別式にご参列を賜り、ご一緒にお祈りしていただき、まことに有難うございました。

    説教で申し上げましたが、神父様は司教総代理を務めておられたときに司教の代理として司祭・神学生の世話をされました。わたくしも神父様にご指導いただきました。

    1994年に主任司祭を辞任されてからは、カテドラル構内にある『司祭の家』そして『ペトロの家』で穏やかな日々を過ごされました。この一年ほどは腎臓の機能が低下し、病苦との闘いの日々を過ごされました。しかし神父様はつねに毅然とし、態度を崩すことなく生涯を全うされたと思います。

    58年にわたる神父様の司祭の務めを助けて下さった皆さんに厚く御礼申し上げます。とくに『ペトロの家』で神父様の生活を助け、あるいは看護・介護に当たられた『ペトロの家』の皆さん、・・・館長の幸田司教さん、副館長の浦野雄二神父さん、職員、ボランティアの皆さんにこの機会を借りて感謝いたします。有難うございました。