サレジオ修道会司祭叙階式説教

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    2013年9月14日 下井草教会にて

    [聖書朗読箇所]

    受階者

    フランシスコ・サレジオ 岡本大二郎

     

    説教 

    詩編作者は言います。

    「あなたの御言葉は、わたしの道の光、わたしの歩みを照らす灯」(詩編119・105)

    わたしたちの人生は旅です。旅には危険が伴い、間違いも起こります。人生という旅には道案内が必要ですし、足元を照らす灯火が必要です。この世界はいわば闇の世界です。闇の中では灯火がなければ正しい歩みができません。

    イエスは言われました。「わたしは道であり、真理であり、命である。」(ヨハネ14・6)

    また言われました。「わたしが来たのは世の光となるためである。わたしを信じるものは闇にとどまることはない。」(ヨハネ12・46)

    イエスは世の光であります。わたしたちを父である神のもとへ導くために道を示す光です。

    わたしたちはニケア・コンスタンチノープル信条で、父のひとり子イエス・キリストを「神からの神、光からの光、まことの神からのまことの神」と信仰告白します。イエスはわたしたちを神の命へ与らせる唯一の仲介者です。実に「神は唯一であり、神と人との間の仲介者も、人であるキリスト・イエスただおひとりなのです。」(テモテ一、2・5)

    イエスの光を受けて日々歩むこと、それが信仰生活です。キリストは信仰の案内人であり完成者です。(ヘブライ12・2) わたしたちは、イエスを神からの神と信じるだけでなく、イエスが人となった神として生きたように生きなければなりません。人生・世界・物事に対して、イエスのようなまなざしで捉え、この世界と自然、そして隣人を、イエスが愛したように愛さなければなりません。

    「キリストは諸国民の光」です。(「教会憲章」1)教会はキリストから光を受けて世界を照らします。キリストから光を受けなければ世を照らすことができません。

    「信仰年」も残すところ二ヶ月あまり、きょう9月14日、フランシスコ・サレジオ 岡本大二郎さんは司祭に叙階され、このような教会の使命を身をもって実践する任務をお受けになります。

    司祭は司教の協力者です。司教は十二使徒の後継者です。十二使徒は主イエスの復活の証人となり、キリストの光を世界へ告げ知らせました。

    岡本さんは今の日本の社会で、司教の協力者として、キリストの光を掲げ告げ知らせるものとなります。

    迷っているものに正しい道を教えてください。人生の苦難にあって力を落としているものには希望と励ましを与えてください。闇の中には光が輝いていることを、日々の生活、祈り、行動によって指し示してください。

    父である神はそのおん独り子をお与えになるほど世を愛されました。キリストの死と復活は疑いの余地のない、父である神の愛のあかしであります。いまやイエス・キリストは高く上がられあらゆる名に勝る名を与えられています。どんな不条理と悲惨な状況においてもキリストは力を現し、神の国を完成してくださるのです。

    聖霊の導き、支えがあなたの上に豊かに与えられますように。アーメン。