聖霊降臨の主日・合同堅信式説教

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    2013年5月19日 東京カテドラルにて

    [聖書朗読箇所]

    説教

    復活した主イエスは40日間にわたって弟子たちに姿を現され、ご自身が生きておられることを弟子たちにお示しになりました。そして40日目に天に上げられ、その姿は見えなくなりました。その 主の昇天の ときイエスは弟子たちに言われました。「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」(マタイ28・20)

    不思議なことばです。地上を去っていくイエスが別離に際して言われた、というこの言葉には矛盾が含まれていると思いませんか?「別れる」ということは「もう一緒にはいない」という意味ではありませんか?

    確かにイエスの肉体は地上のわたしたちが目に触れることのできない永遠の世界に旅立ちました。イエスが地上で過ごした年月はわずか30年あまりです。ナザレのイエスは、限られた場所で、限られた人にしか会うことができなかったのです。

    しかし地上を去ったイエスはご自分の霊をわたしたちに与えることによって、何処ででも、何時でも、誰にでも会うことができるようになったのです。わたしたちとイエスとの出会いは聖霊の派遣によって可能となりました。イエスは聖霊の派遣によって、「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」という約束を実現されたのです。

    聖霊は父なる神の霊でありイエスの霊です。聖霊は神の命、神の力、神の愛そのものです。

    今日のヨハネの福音は聖霊を「弁護者」とよんでいます。

    「わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。この方は、真理の霊である。」(ヨハネ14・16,17)

    「弁護者、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、わたしが話したことをことごとく思い起こさせてくださる。」(14・26)

    聖霊はちょうど裁判のときの弁護人のように、わたしたちがイエスの教えを正しく理解し伝え、また知恵と勇気をもってイエスの言葉を実行できるよう、励まし導きます。

    このイエスの約束は聖霊降臨の日に実現し、この時教会が誕生しました。聖霊はそのまま教会に留まっています。聖霊は今もわたしたちと一緒におられ、わたしたちの心を照らしています。

    多くの人が福音、よい便りを待っています。わたしたちは誰でもみな福音宣教者の使命を受けているのです。

    今日堅信を受ける皆さん、あなた方は聖霊の助けを受けて勇気をもってはっきりと信仰を表し伝えるものとなるのです。聖霊の助けを願って祈りましょう。

     

    主なる聖霊よ、わたしたちがふさわしい福音宣教者となることができますよう、助けてください。

    主なる聖霊よ、わたしたちをすべての偽り、疑い、不安、迷い、こだわり、憎しみ、から解放してください。わたしたちが主の平和のうちに福音を宣べ伝えることができますよう、助けてください。

    主なる聖霊よ、わたしたちが深い信仰に恵まれ、希望のうちに、日々主の愛を実行することができますよう教え導いてください。

    アーメン。