五月司祭月例集会大司教挨拶

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    2012年5月28日、東京カテドラル関口教会にて

     

     

    昨日わたしたちは聖霊降臨を祝いました。ここ東京カテドラル関口教会では教区合同堅信式が行われ、多くの皆さんが福音宣教するための聖霊の賜物を受けられました。

    福音宣教は教会の本質的使命です。第二ヴァチカン公会議の『教会の宣教活動に関する教令』Ad Gentesは言っています。

    「旅する教会は、その性質上、宣教者である。なぜなら教会は、父なる神の計画による子の派遣と聖霊の派遣とにその起源をもっているからである。」(2項)実に、福音宣教は教会の存在理由そのものであります。また教皇パウロ六世は教えています。

    「福音を伝えることは、実に教会自身の本性に深く根ざしたもっとも特有の恵みであり、召命です。教会はまさに福音をのべ伝えるために存在しています。」(教皇パウロ六世使徒的勧告『福音宣教』14項)

    ちょうど50年前、1962年、カトリック教会はこの教会の使命をよりよく果たすために第二ヴァチカン公会議を開催しました。第二ヴァチカン公会議以前の公会議は、正しい教えを確立し、間違った教えを排斥するために開催されました。しかし第二ヴァチカン公会議は、信仰の遺産を、現代人にふさわしい形で表現し伝達し、また慈しみ深い教会の姿を示し、人々が救いの教えをよく受け入れることができるように配慮することを願って開催されたのであります。 この趣旨は「アジョルナメント」というイタリア語で説明されました。「アジョルナメント」とは「現代化」という意味で、キリスト教の教えを人々に、より分かりやすく受け入れやすいように伝えること、そのために福音を伝える表現、方法、熱意を新たにする、ということであります。これは、50年後の2012年の日本においてもなお有効で大切な精神です。

    日本のカトリック教会は第二ヴァチカン公会議の趣旨に従い、1987年、ちょうど25年前に、第一回福音宣教推進全国会議を開催しました。

    教皇ベネディクト16世は第二ヴァチカン公会議開催五十周年を記念し、「信仰年」を定めたことはすでにご存知のとおりです。

    わたしたちは特にこのとき自分の信仰を深めるよう務めると共に、現代の日本の社会で人々へ、どのような表現で、どのような仕方で、福音の信仰を伝えることができるのか、という点にわたしたちの努力を集中したいと願っています。

    わたしたち司祭が、人々と苦しみ、痛み、悲しみを共にしながら、復活の信仰を表わし証しできますよう、聖母の取次ぎを求めて祈りましょう。

    なお、後でお知らせがありますが、教区神学生志願者申し込み受付の締め切りは本日であります。わたしたち司祭の努めに多くの人々を送ってくださるよう祈りましょう。