教区の歴史

教区の歴史

千葉中央宣教協力体合同野外ミサ説教

2012年03月20日

2012年3月20日 聖マリア修道女会(千葉市緑区)にて

 

第一朗読 エゼキエル47・1-9,12

福音朗読 ヨハネ17・20-23

 

今日の福音、ヨハネは告げています。

イエスは祈りました。「父よ、あなたがわたしの内におられ、わたしがあなたの内にいるように、すべての人を一つにしてください。」「あなたがくださった栄光を、わたしは彼らに与えました。わたしたちが一つであるように、彼らも一つになるためです。」

イエスは、「自分は父と一つである」といっています。父の心は御子イエスの心です。イエスは父である神のみ心に応え、み心に従い、忠実にみ心を行いました。強制されてではなく、自分から、自分の意思で父のみ旨を行いました。

ニケア・コンスタンチノープルの信条は、「主は神のひとり子、すべてに先立って父より生まれ、神よりの神、光よりの光、まことの神よりのまことの神、造られることなく生まれ、父と一体」である、と宣言しています。

御父・御子の間には絶えざる聖霊の交わりがありました。

わたしたちもこの聖霊による交わりに招かれています。

イエス言われました。「わたしたちが一つであるように彼らも一つになるためです。」

わたしたちを一つに結ぶのは聖霊の働きです。

いまわたしたちは千葉中央宣教協力体としてここ、聖マリア修道女会修道院前の広場に集まっています。千葉寺教会、西千葉教会、東金教会、茂原教会、そして修道会の皆さん、多分他の教会からも参加しています。それぞれが自由に問題と課題を分かち合い、よりよい今日の在り方、つまり、よりよい福音宣教・福音化の働きを共に求めていくためです。

わたしたちは、多くの人が迷い、疲れ、道からそれようとしているときに、人々に歩む道を示し、道を照らす光、歩むための知恵と勇気を伝える、という使命を与えられているとわたくしは思います。それはおよそ次のようです。

きょうのエゼキエルの朗読では、エゼキエルが見た神秘的なヴィジョンが示されています。

「神殿から水が湧き出で、その水は海と川を浄化し、生き物は生き返り、魚は増え、流れの辺の果樹は豊かに実る。」

この水は何を示しているのでしょうか?神の恵み、あるいは聖霊の働きかもしれません。

わたしは、教皇パウロ六世の使徒的書簡『福音宣教』(現代世界の福音化について)を想起します。教皇は、すでに存在している社会と文化の価値を評価すると共に、さらにそれらを、より福音の精神にかなったものになるよう、社会と文化を浄め、新しくしていく、ということが教会の使命である、といっています。

いまここに集うわたしたちは、神の霊、聖霊の息吹を受け、聖霊の働きによって、この地域と社会を浄化し、人と人との絆を結び、強くし、み心にかなった神の到来のしるしとなるように、務めようではありませんか。

きょうは新しい出発の日です。聖霊の助けと導き、聖霊の賜物である知恵と勇気を切に祈り求めましょう。