荻窪教会創立50周年記念ミサ説教

    image_pdfimage_print

    2011年11月12日 荻窪教会にて

     

    第一朗読 使徒言行録7・44-50

    福音朗読 マタイによる福音16・13-19

     

    「あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。陰府(よみ)の力もこれに対抗できない。」

    「陰府の力もこれに対抗できない」とイエスは言われました。「陰府の力」とは悪の力です。教会は2000年にわたり悪と戦い、悪に打ち克ってきました。2000年にわたる教会の歴史は悪との戦いである改革と刷新の歴史です。

    1962年より65年まで第二ヴァチカン公会議が開かれました。来年は公会議開始50周年にあたります。教皇ヨハネ23世によって召集された公会議は、教皇パウロ6世によって引き継がれ、パウロ6世によって完結しました。

    パウロ6世は現代世界の福音宣教(福音化)に深い関心を持ち、全信者に福音宣教の使命を訴えました。

    パウロ6世は次のように教えています。

    キリスト信者は、信じていることをのべ伝え、自分がのべ伝えることを実行しなければなりません。信仰と言葉と生活が一致しなければならないのです。

    世の人々は、わたしたちが、何を言うか、ということより、何を行っているか、ということのほうをよくみています。人々は真実を求め偽りやごまかしを拒みます。生活のなかで信仰を証し、実行することが大切です。

    ではどのような生活を神は求めているでしょうか?

    パウロ6世は言っています。それは

     ・より単純で質素な生活、

     ・よく祈る生活、

     ・貧しく人苦しむ人、孤独な人と共に歩むこと、

     ・欲望からの離脱と犠牲、

    など、ということです。

    東日本大震災発生8ヶ月を迎え、このたびカトリック司教団は『いますぐ原発の廃止を』(11月8日仙台カテドラルにて)というメッセージを発表しました。その中で、このパウロ6世の教えを引用し信者としての反省と決意を表明しています。即ち、「単純質素な生活、祈りの精神、すべての人々に対する愛、とくに小さく貧しい人々への愛、従順、謙遜、離脱、自己犠牲」(パウロ6世『福音宣教』76)の実行です。

    聖霊の助けによってこのような生活を実行できますよう祈りましょう。