目黒星美学園中学高等学校新校舎完成式説教

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    2011年6月4日
    目黒星美学園 ラウラメモリアルホールにて

     

    福音朗読 マタイによる福音(マタイ13・24-33)

     

    イエズス様はたとえを使って天の国を教えられました。

    「天の国はからし種に似ている。・・・どんな種よりの小さいのに、成長するとどの野菜より大きくなる。」

    「天の国はパン種に似ている。女がこれを取ってパンの粉に混ぜると全体が膨れる。」

    からし種は非常に小さいものです。イエズス様は、天の国は、始めは小さく目立たないが、いつか世界中に行きわたり宇宙を満たすほどに大きく成長すると教えています。

    また天の国は内側からこの世界を変えていきます。パン種のように内側からこの世界を変革します。 いつか必ず、神様のお望みになる世界と宇宙が出現します。

    3月11日、東日本大震災が勃発しました。日本の7歳の少女エレナちゃんが教皇ベネディクト16世に質問を送りました。

    少女の質問は、「なぜわたしたち子どもまでこんな怖い目にあわなければならないのですか」でした。 

    教皇様はお答えになりました。「自分も答えることはできません。でもどうか、神様は苦しんでいる人と一緒にいてくださる、ということを知ってください。イエズス様も、何の罪もないのに苦しみを受けられました。神様は日本の子どもたちを愛しています。いつか、何故か、がわかるときがくるでしょう。」

    天の国とは神様の御心が行われることです。この世界には理解できない、悲しいこと苦しいこと、納得できないことが多数存在しています。神様はわたしたち人間をあがない救うためにイエズス様をお遣わしになりました。イエズス様は十字架におかかりになりましたが復活されて、いまわたしたちを復活の命へ招いてくださいます。

    救われなければならないのは人類だけでなくこの世界であり宇宙であります。世界中に神様の御心と計画が行きわたり、世界と宇宙が神様の御心を現し示すときが来ます。使徒パウロは言いました。

    「すべての被造物は、共にうめき、共に産みの苦しみを味わいながら、滅びへの隷属から解放されて、神の子どもたちの栄光に輝く自由にあずかれる日を待ち望んでいる。」(ローマ8・19-25参照)

    神様の計画によれば、天の国はパン種のように世界と宇宙に働きかけて世界と宇宙を変容させます。神様はこの世界と宇宙を、「新しい天と新しい地」に変容してくださるのです。わたしたちはこのような希望を持つことができるのです。

    わたしたちがどんなに小さくまた弱くとも、からし種として、またパン種として、世界に天の国が来ていることを示して行くことができますよう、聖霊の恵みを祈りましょう。アーメン。