教区の歴史

教区の歴史

クリスマスと新年のメッセージ ―司祭年にあたり教区の皆さんへ―

2009年12月24日

「あなたがたに平和があるように。」

復活されたイエスは弟子たちにこう言われました。 弟子たちは大いに喜んだ、 とヨハネの福音は伝えています。 イエスは重ねて言われました。 「あなたがたに平和があるように。 父がわたしをお遣わしになったように、 わたしもあなたがたを遣わす。」

2010年を迎えるにあたり、 わたしたち東京教区はこの平和と喜びを人々に伝えあかしするという任務に努めたいと思いを強くします。

教皇ベネディクト十六世は、 聖ヨハネ・マリア・ビアンネ (1786~1859年) の帰天150年を記念して、 2009年6月19日から2010年6月11日までを 「司祭年」 とすると宣言しました。

わたくしは特に今年は、 まず司祭の健康と生涯養成につき、 皆さんのご理解ご協力をお願いしたいと存じます。

わたくしは日々、 自分も含めて、 司祭が健康に恵まれ、 よい奉仕と働きが出来ますよう、 聖母の取次ぎによって祈っております。 病気の人には適切な医療が必要なことはいうまでもありませんが、 健康を保つためには、 普段の心構えが必要であります。 特に十分な休養、 そして休暇が大切です。 司祭の場合、 生活が不規則であり食生活が不安定です。 休養と休暇がとりにくい場合があります。 人々の必要に応えようと努めていますが、 そのために多くのストレスを抱える場合もあります。

司祭が安心してお休みをいただけますよう、 信徒の皆さんのご理解、 ご配慮、 ご協力をお願いいたします。

東京教区の優先課題の第1は 「全信者の霊的成長と生涯養成」 です。 この課題は司祭にも適用されなければなりません。 司祭も生涯にわたり養成を受け成長しなければなりません。 養成とは、 人間的、 霊的、 知的、 司牧的な次元にわたる広い意味での養成です。 この観点から司祭の研修制度 (サバティカル) の在り方についても再検討する予定です。

司教、 司祭とは、 信徒、 修道者の皆さんとともに、 そして皆さんの助けにより、 生涯にわたる霊的に成長していくべき奉仕者です。 2010年は司教、 司祭ともども、 霊的成長と生涯養成という課題の実行に特に力を入れて取り組みたい、 と希望しております。

クリスマスと新年を迎えるにあたり、 主イエス・キリストの平和と喜び、 恵と光が皆さんの上に豊かにありますように祈ります。

 

2009年 クリスマス