サレジアンシスターズ終生誓願式ミサ説教

    image_pdfimage_print

    2008年8月5日 サレジアンシスターズ山中湖修道院聖堂で

     

    立願者 シスター荻田 愛 ジュアンナ

     

    第一朗読 申命記4.32-40
    第二朗読 一ペトロの手紙2.4-10
    福音朗読 ヨハネによる福音14.6-14

     

    シスター荻田 愛 ジュアンナ、サレジアンシスターズの皆様、お集まりの皆様、終生誓願宣立、まことにおめでとうございます。 

    今日の福音はヨハネの福音書の14章です。

    イエスは言われました。

    「はっきり言っておく。わたしを信じる者は、わたしが行う業を行い、また、もっと大きな業を行うようになる。わたしが父のもとへ行くからである。」(ヨハネ14.12)

    イエスご自身が行った業を行うだけでなく、それ以上の業を行うようになると弟子たちに言われました。一体どういうことでしょうか? 

    復活されたイエスが弟子たちのもとへ聖霊を送り、聖霊降臨が行われ、わたしたちの教会が誕生しました。

    ヨハネ福音書の13章は過越祭のときのイエスのことばと模範を伝えています。イエスは「世にいる弟子たちを愛して、この上なく愛し抜かれた」(ヨハネ13.1)とヨハネは言います。イエスは、「わたしが愛したようにあなたがたも互いに愛し合いなさい」(同13.34)という掟を与え、弟子たちの足を洗ってその模範を示されました。わたしたちは聖週間の典礼で洗足式を行い、この模範の行いを再現しています。

    また15章はぶどうの木のたとえです。イエスは、「あなたがたはわたしにつながっていなさい、つながっていれば豊かに実を結ぶ」(同15.6)と言われました。 

    14章の「もっと大きな業を行うようになる。わたしが父のもとへ行くからである」(ヨハネ14.12)とはどういうことでしょうか?

    教会の2000年の歴史を見れば、なるほどそうですねと思います。復活なさったイエスが弟子たちに聖霊を注ぎ、教会が誕生し、弟子たちは勇敢にキリストの復活を証ししました。数知れない聖人、殉教者が生まれました。実に偉大な愛の証しが行われました。ですから、なるほどそうですねと思われ、この言葉がわからないわけではないのです。 

    わたしたち日本の教会もそうです...。多くの殉教者がいますが、名前がはっきりわかっているだけで数千人の殉教者がいると言われています。今秋、11月24日にペトロ岐部と187殉教者の列福式が長崎で行われます。188人のなかで、4人が司祭、修道士が1人、そして185人は信徒です。400年前のことです。183人の信徒は立派に信仰を証ししました。神の愛、キリストの愛を、命をかけて証ししたのです。400年前の迫害時代、司祭が非常に少ないときに、当時すでにしっかりとした信徒の組織があり、連絡がきちんと行われており、信徒は立派に信仰の証しをたてることができていたのです。驚きです。今のわたしたちの教会はどうでしょうか。400年前の教会にとても及ばないような気がします! 

    今年の6月28日より「パウロ年」が始まりました。この3週間の主日のミサの第二朗読はパウロの「ローマの信徒への手紙」8章です。パウロはここで教えています。誰も、何も、キリストにおいて示された神の愛からわたしたちを引き離すことはできない!と(ローマ8.35参照)。この強い信仰を日本の殉教者たちは証ししたのです。 

    今の日本の社会は生きるのに難しい状況です...。多くの人々が病み疲れ、迷い、苦しんでいます。心の問題を持つ人が増えています。今こそわたしたちは力強く神の愛を証ししなければなりません。 

    皆さん、サレジアンシスターズの使徒職は青少年の育成です。青少年に神の愛を伝え、神の愛を証しし伝えるように導いてください。今、最も大切なことです。それが皆さんの創立者、聖ヨハネ・ボスコと聖マリア・ドメニカ・マザレッロの精神ではないでしょうか。どうか日本の青少年に神の愛を伝えながら、力強く福音宣教してまいりましょう。日本の福音宣教の発展のために、どうか聖母マリアと聖人、殉教者の取り次ぎによって祈ってください。